1000人以上の子宮内膜症合併不妊の患者を妊娠に導いた専門医が、子宮内膜症の“真実”と最新の治療法を徹底解説。
日本医師会によると、生殖年齢にある女性のおよそ10%が「子宮内膜症」であるといわれています。妊娠したことのない女性に多いことも知られており、原因は不明ですが、月経時に剥がれ落ちた子宮内膜の一部が、卵管を逆走して卵巣や腹部臓器に達して増殖するという説が最も有力視されています。
子宮内膜症には、月経痛や性交時の痛みなど、部位や体質によってさまざまな症状がありますが、中でも多くの女性が悩まされているのが「不妊」です。不妊症患者のうち2〜3割ほどは子宮内膜症が原因だといわれており、子宮内膜症患者の3年以内の妊娠率は、軽症の場合約3〜4割、重症の場合1割未満ときわめて低いのです。今すぐ妊娠を希望する人にとっても、将来的には赤ちゃんが欲しいと思う人にとっても、子宮内膜症について知り、治療することは喫緊の課題となります。
本書は子宮内膜症による不妊に悩む女性たちが正しい知識を得て、治療へのステップを踏み出す助けとなるよう、子宮内膜症の真実とその治療法を徹底解説した一冊です。
目次
【第1章】 まずは子宮内膜症のこと、しっかり理解しよう
【第2章】 子宮内膜症と不妊症の関係
【第3章】 子宮内膜症の一般的な治療法
【第4章】 子宮内膜症と不妊症を同時に治療できる「ハイブリッドART」
【第5章】 「ハイブリッドART」で子宮内膜症を治療した6人の体験談
【第6章】 子宮内膜症Q&A